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2009/12/23

パブリック・エネミーズ

 

Photo_2 《劇場鑑賞》

 

 盛り上がりに盛り上がった来日、

 ジャパンプレミア、インタビューの映像。

 完全に、乗り遅れた。。。(苦笑)

 でも、

 作品だけは公開初日、初回に観てきた。

 久しぶりの、ジョニーの素の美しさを楽しみに。

 

 

 

 

1930年代前半のアメリカ。

鮮やかな手口で銀行から金を奪い、
不可能とも思える脱獄を繰り返す世紀のアウトロー、
ジョン・デリンジャー(ジョニー・デップ)。

利益を独り占めする銀行を襲撃する大胆不敵な犯罪行為、
強者から金を奪っても弱者からは一銭も奪わないといった
独自の美学を貫くカリスマ性に、不況に苦しむ多くの国民は魅了され、
まるでロックスターのようにもてはやした。

ある日、ジョンはビリー(マリオン・コティヤール)という
美しい女性に心を奪われ、強引に彼女を口説く。
だが、彼女との出会いがジョンを破滅へと導いてゆくのだった。

FBIは、ジョンをアメリカ初の「Public Enemy No.1」として、
優秀な捜査官メルヴィン・パーヴィス(クリスチャン・ベイル)を
責任者に任命し、徐々にデリンジャー一味を追い詰めていくのだった。

 

大恐慌の時代に、古い時代の生き残りのように、
自分の信念を貫き、時代を駆け抜けたギャングスター。

時代を彷彿とする衣装も、街の風景も車も、銃さえも、
何もかもスタイリッシュで洒落ている。
そして、その衣装を身に纏ったジョニー・デップは、
たとえ、泥まみれになっていても血を流していても、牢に繋がれていても、
どのショットを取ってみても、存在感抜群で絵になる存在なのである。

 

ただ。。。

 

ただ、なんとなく鑑賞後物足りなさが残ってしまった。
たっぷり、ジョニーを見れたはずなのに、なんとなくしっくり来ない。
アクションは見ごたえがあるし、キャストも申し分ない。
ただ、物語がもう一つ私の中に沁み込んでこないのである。

この作品は、ジョン・デリンジャーの最後の1年間を描いた作品だ。
デリンジャーの人となりも背景も、何も説明されない。

たとえば、日本人にとって(いえ、昭和の人間にとってかな?)
石川五右衛門とか鼠小僧とかいうと、
それだけである程度、どんな人物かは想像がつく。
だから、アメリカ人にとってジョン・デリンジャーという人は、
そんな説明が必要でないくらい有名な人物なのかもしれないのだが、
私にとっては、なぜデリンジャーが民衆に支持されたのか、
なぜカリスマになりえたのか、伝わってこなかった。

ビリーとの関係も、ハーヴィスとの駆引きも、
なんとなく希薄に感じてしまった。

そして、私にとって致命的だったのが、
よく似た衣装の登場人物が多すぎて、さっぱり誰が誰だか解らなかった事!
そういえば、最近同じような作品があったな…と思い出してみると、
ブラッド・ピットの『ジェシー・ジェームズの暗殺』だ。
でも、ジェシー~はケイシー・アフレックが演じた
ロバートという存在があったから、彼に感情移入して観ることができたが、
この作品では、もう一人の主役級ハーヴィス捜査官の影が薄かった。
せっかくのクリスチャン・ベイルが、ちょっと残念。

 

確かに、アクションは見ごたえがあったし、スタイリッシュだ。
マイケル・マン監督は、淡々と史実にある程度忠実に、
デリンジャーという人物を表現したかったのかもしれない。

もしかしたら、このデリンジャーという役は、
個人的な意見をいうと、たとえばトム・クルーズとかジョージ・クルーニーとか、
もっと自分を“見せる”という事に長けた役者が演じたら、
違った感想を持てたのかもしれない。

何かに書いてあったが、多くの役者は役を自分に合わせるが、
ジョニーは、自分を役に合わせる役者なのだと。

ジョニー・デップは、
現在、世界中でもっとも人気のある“スター”として扱われているが、
彼は、根っからの“役者”なんだと思う。

ジョニーは、ウォンカさんやスパロウ船長など、
所謂コスプレした時には、思いっきり弾けた演技をするが、
素顔の時は、決して大げさな演技をしない。
自分の美しさを見せようともしないし、ドラマチックに泣かせようともしない。

 

だから、

この作品は、ジョニー・デップでなくてもよかった、と思ってしまった…

 

なんだか、作品とあんまり関係ない方向にいってしまったわ。

 

でもでも、
もう1回観にいこうと思う。(って、矛盾しすぎてる!?)
ホントは今日行こうと思っていたのだが、行けなかった!(笑)

何だかんだ言っても、素のジョニーを、
もう一度、目に焼き付けてこようと思っている。
ホント、矛盾してるよな~って自分でも思うけれどね。(爆)

 

来年も、年明け早々に待ちに待った作品が観れるし、
春にはウォンカさん以上かもしれないイカれたジョニーも観れるし、
楽しみは尽きないですね!!!

 

  

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コメント

2度目私も見に行こうと思ってますよ~
そして、riさんのおっしゃる事はよくわかります(゚ー゚)
物足りなさ、感じました・・・理由はよくわからなくって・・・

でもなんかriさんの記事読んで納得できました。

>よく似た衣装の登場人物が多すぎて、
>さっぱり誰が誰だか解らなかった事!
ええそうなんですよ。ジョニーとマリオン、ベイル
以外は、ちーーーとも区別がつかないんで参りました・・・

>ジョニーは、自分を役に合わせる役者なのだと。
うわっこの言葉はものすごくしっくりとくる。
奇抜な役ほど彼は生き生きしてるのに、確かに
普通の役(?)だと決して大袈裟に演じない彼だから
デリンジャーで彼を初めて見た人はあまり
惹かれないかもって思ってしまったのでした。

と言いつつ・・・私も矛盾してますよー
観に行きたいから(爆)
単なるジョニー鑑賞です~

投稿: ばちろう | 2009/12/27 21:40

こんにちはー^^

riさん、今年1年大変お世話になりました!

PE、観賞されたんですねー^^
確かに、物足りなかったですね・・・
同じような服装で同じように銃を撃ってるから、誰が誰やら^^;
ジョニーは素敵でかっこよかったけど、ただそれだけで終わってしまいました・・・

来年は「パルナサス」もあるし、「アリス」もある。
そちらに期待したいと思います^^

来年もよろしくお願いします!!

投稿: みすず | 2009/12/30 15:06

ばちろう様

私は、まだ2回目行けてません!
ばちさんは、もう2回目行きましたか?

でも、年明け早々にはまた楽しみが待ってますものね。
PEも早めに見ておかなくちゃ!

でも、皆さん誰だか区別つかなかったのね。
なんだか安心しちゃいました。(笑)

そして、ばちさん。
お約束の広島旅行記。
ムチャクチャ簡単だけど、滑り込みで今年中にアップしました。
ゴメンナサイね~~~!

ホント、いい加減や奴ですが、
来年もよろしくお願いします♪

投稿: ri | 2009/12/30 23:39

みすず様

みすずさん、こちらこそホントにありがとうございました。
無精で更新もままならず、訪問もなかなかできずにいるのに、
いつも気にかけていただいて、本当にありがとう!

コメントいただけると嬉しいです!

PEは、ちょっと残念な面もあったけれど、
とりあえず、ジョニーを見に行くか!
って感じで、もう1回行ってこようと思っています。(笑)

また、無精なままのブログだと思いますが、
来年もよろしくお願いしますね!

投稿: ri | 2009/12/30 23:43

riさん、ご無沙汰してました!
遅くなりましたが、新年のご挨拶に来ました

PEの感想よくわかります、私も。
現に、一緒に観た主人も同じようなことを
クチにしていましたよ。

M.マン監督と言えば、緊迫感溢れる
銃撃戦や、乾いた感じのスタイリッシュな
男臭いストーリーが似合うイメージです。

わたし的には、ジョニーを堪能できたので
大満足だったんですが
「仁義なき戦い」のような印象ですね。

正義感があるし、愛する女に一途。
仲間も裏切らない「仁義なき戦い」

でも、ジョニーがデリンジャーのオファーを受けたのは
ジョニーの中の、硬派がうずいたのでは?と思いました。

今年もいろいろお話できたらな~と思っています
宜しくお願いします^-^/

投稿: Nimo | 2010/01/14 20:37

NIMO様

あけましておめでとうございます。
こちらこそ、ご無沙汰ばかりしていてすいません。

>M.マン監督と言えば、緊迫感溢れる
 銃撃戦や、乾いた感じのスタイリッシュな
 男臭いストーリーが似合うイメージです。

そうなんですよね。
私も、そういうイメージなのですが、
実は、マン監督作品は、ほとんど観ていないんです。
だから、私の場合単なるイメージなんです。(苦笑)

>でも、ジョニーがデリンジャーのオファーを受けたのは
 ジョニーの中の、硬派がうずいたのでは?と思いました。

インタビューでも、デリンジャーという、
“人間”に惹かれていた事がわかりますものね。
ただ私は、銃をぶちかましているジョニーより、
眉間にしわを寄せ、苦悩の表情を浮かべるジョニー…
のほうが好きなんだと思います。

ただ単なる、個人的な好みです!(笑)

また、ご挨拶に伺いますね。
今年もよろしくお願いします。

投稿: ri | 2010/01/16 01:00

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