« 容疑者Xの献身 | トップページ | 模様替え »

2008/10/23

イースタン・プロミス

 

Bbbf7390 《劇場鑑賞》

 

 都会での公開から4ヵ月。

 うっかりすると、

 観たかった作品も、忘れてしまうほど。

 それでも、お目当ての作品を、

 劇場で観られるだけでも良し…

 としますか。

 

 

イギリス、ロンドン。

ロシア人とのハーフ、アンナ(ナオミ・ワッツ)が働く病院に、
妊娠中の身元不明の少女が運び込まれてくる。
少女は、女の子を産んだ後、息を引き取ってしまう。

アンナは、少女のカバンの中から、偶然ロシア語の日記を発見する。
その日記の中から、ロシアンレストランのカードを発見したアンナは、
レストランを訪ね、オーナーのセミオン(アーミン・ミューラー=スタール)に、
少女の身元を捜せないか相談する。

アンナは、店の前でニコライ(ヴィゴ・モーテンセン)という謎めいた男と出会う。

男は、悪名高きロシアン・マフィア「法の泥棒」の運転手で、
組織の跡取り、キリル(ヴァンサン・カッセル)の下で働いていた。

 

「赤ちゃんを家族の元に送り届けたい。」

その一点で、図らずもマフィアの世界と関わり、
普通だったら交わる事のない人生が、交錯する。

「イースタン・プロミス」とは、英国における東欧組織の人身売買契約、
という意味だそうだ。

日記を読んでしまったことから、知ってはいけない事を知り、
知らず知らずのうちに危険にさらされるアンナに、
ニコライが時折見せる優しさ。

ホモセクシャルで情緒不安定なキリルが、
ニコライに寄せる信頼と、偉大な父親に対する引け目。

ファミリーにはどこまでも誠実ながら、仕事はあくまでも冷酷無比。
セミオンの、フォミリーのボスとしてのギャップ。

 

“クール”

まさにクールな作品。

ピーンと張り詰めたような映像と空気感で、
残酷なシーンも、サラッと流すような感覚。
ただ、話題になっているサウナでの格闘シーンは、
息もつけないほどの迫力で迫ってくる。

 

なんといっても、ニコライ。。。
ヴィゴ・モーテンセンが渋くてセクシーだ。

私は、ヴィゴ・モーテンセンという人は、
実は「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンしか知らない。
初めてLORを観たときも、この渋い男は誰だ?と思ったが、
この作品のヴィゴは、その比じゃなかった。
ホントに、匂い立つような渋さと色気なのだ。

 

タツゥーは男の履歴書。
その身体中に施されたタツゥーが、また美しい。
ニコライの身体をキャンバスに描かれた絵画のようだ。

そして、そのタツゥーをダークスーツに包み、
サングラスを掛けて佇む姿は、
とうていただの運転手には見えず、
最初は、組織の幹部という設定なのかと思ってしまった。

私、多分物語の裏を読むとかいう事が、皆無のようだ。

だから、多くの方が容易に予測がついたという展開も、
おぉ~そうだったのね!と。。。(照)

 

ラストは、あれで良いのか悪いのか。
見終わった時には、少々物足りなさを感じたのも事実だが、
あれはあれで、最高にクールな終わり方なのかもしれない。

ニコライは、ダークスーツをクールに着こなし、
静かに、裏社会に身を置いている。

 

その身体には、
またいくつかの、タツゥーが増えたのだろうか。。。

 

|

« 容疑者Xの献身 | トップページ | 模様替え »

コメント

riさん、またまた興味深いレビューを有難うございますcute
アカデミー賞主演男優賞のノミネート映像で
舌の上でsmokingの火を “じゅっ”と消したシーンが
ものすごく印象的で、この映画、気になっていました。

私はこの作品を観ていないんですけど
riさんのレビューから、ひしひしと
伝わってくるものがありました。

最近、ほとんど劇場に行かず
日々WOWOWで映画を観漁っている私happy01・・・

この作品も放映されるまで、ちょっとお預けを
食らいますけど、riさんが紹介してくれている新作の
レビューは、強く記憶に残るので、どれも、
わたしの頭の中のBookmarkに追加されていきますhappy01
riさんに、大感謝です!いつかお会いして
お礼をしたい位ですpresent

新作といえば、パブリック・エネミーの日本公開は
いつごろなんでしょうね、ジョニーは、また来日
してくれるんでしょうか?気になって仕方ないですheart02

投稿: NIMO | 2008/10/26 08:43

こんにちわ。

お邪魔するのが遅くなってすみません・・・。

デビッド・クローネンバーグとヴィゴのコンビは、
ティムとジョニーのようなゴールデンコンビになりつつ
ありますけれど。

それにしたって、クローネンバーグはヴィゴの魅力を引き出す
のが本当に巧い。

riさん、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』はご覧になられて
ませんか?あちらもなかなかいいです。
あちらでは、『フェイク』のジョニーさながらの、ヴィゴの
階段ファックが堪能できます。

投稿: 睦月 | 2008/10/27 10:26

NIMO様

ホントに、東京じゃもうとっくに終わってしまった作品が、
今頃、劇場で観れるのですよ!
なんだかなぁ~、ですがこの作品は劇場に行って良かった♪

>舌の上での火を “じゅっ”と消したシーンが
 ものすごく印象的で、

そうそう、あのシーンはドキッとしますよね。
その前後、“仕事人”さながらに残酷なシーンを
サラッとこなすヴィゴにドキドキですた。(笑)

>riさんが紹介してくれている新作の
 レビューは、強く記憶に残るので

ホントにホントに、ありがとうございます。
なんだか、かえって恐縮しちゃいますが、
NIMOさんにそういっていただけるだけで、
とっても嬉しいです♪

私のほうこそ、お会いしてお礼したいですよ!
いつか、皆さんでお会いして、
映画やジョニーの話を、いっぱいしたいですね!

パブリック・エネミーも早く観たいですねぇ~

投稿: ri | 2008/10/28 07:56

睦月様

睦月ちゃん、元気?大丈夫?
なんだか、急に寒くなったし、
風邪なんかひかないように気をつけてね。

>デビッド・クローネンバーグとヴィゴのコンビ

って、このレビューを書こうと思って検索したら、
やたらと出てきたフレーズで、
でもお恥ずかしながら、映画初心者の私は、
全く知りませんでした。(涙)

『ヒストリー・オブ・バイオレンス』は未見なのですよ。
近いうちに、必ず観てみます!

>『フェイク』のジョニーさながらの、ヴィゴ階段ファックが堪能できます。

おぉ~、そりゃ観ないわけにはいかないわ♪
楽しみが一つ増えました。

ホントに、睦月さんやNIMOさんとお会いして、
思う存分ジョニーや映画のお話したいなぁ~!

東京は遠い。。。

投稿: ri | 2008/10/28 08:09

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/198769/24648427

この記事へのトラックバック一覧です: イースタン・プロミス:

« 容疑者Xの献身 | トップページ | 模様替え »