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2008/07/05

アイム・ノット・ゼア

 

7a0521b163e417613d684bf2696d4db4 《劇場鑑賞》

 

 こちらも、

 公開を待ちに待っていた作品。

 でも、なかなか劇場に足を運べず、

 最終日に、ちょっと無理をして、

 やっと観にいってきた。

 

 

 

 

詩人(ベン・ウィショー)

放浪者(マーカス・カール・フランクリン)

革命家(クリスチャン・ベイル)

映画スター(ヒース・レジャー)

ロックスター(ケイト・ブランシェット)

アウトロー(リチャード・ギア)

 

6人の俳優が、異なる6つのイメージの“ボブ・ディラン”を演じ、
それぞれが、まるでパズルのピースのように組み合わさり、
やがてそれらは、一つの物語に結びつく。

天才詩人ランボーのような才能のきらめきを見せる、アルチュール。

「ファシストを殺すマシン」と書かれたギターケースを抱え
放浪する黒人少年、ウディ。

アリス(ジュリアン・ムーア)が語る、プロテストフォークシンガー、
そして、プロテストフォークに決別しゴスペルを歌う、ジョン。

フランス人女性クレア(シャルロット・ゲンズブール)と恋に落ち、
やがて、すれ違い苦悩する、ロビー。

フォークを捨て「ユダ」と罵られ、ロックとドラックに溺れる、ジュード。

西部の田舎町で隠れ住みながらも、体制に反抗し、
またギターを抱えて貨物列車に飛び乗る、ビリー。

 

前評判で、なかなか難解だと聞いていたので、
相当覚悟して、観に出かけた。

なんせ、「ボブ・ディラン」という名前くらいは知っているが、
「ボブ・ディラン」と聞いて、一番最初に思い出すのは、
『学生街の喫茶店』という、70年代初めに大ヒットしたフォークソング。
その中で、

   君とよく この店に 来たものさ
   わけもなく お茶を飲み 話したよ
   学生で にぎやかな この店の
   片隅で 聴いていた ボブ・ディラン

と歌われていたこと、この歌詞とメロディーなのだ。
ボブ・ディランの曲は、1曲も浮かんでこないのだからお話にならない。

なんとも、情けない状態なのだ。

だから、最初からこの作品を、
ボブ・ディランを理解しようなんてことは、完全に放棄していた。 

そうしたら、
全編が素敵な音楽彩られた、そうPVでも観ているような感覚で、
その中で、俳優たちの輝きが感じられ、
案外、すんなりと観ることができたのだ。

 

実は、この作品を観に行く前に、
同じトッド・ヘインズ監督作品、前々から気になっていた、
『ベルベット・ゴールドマイン』を観た。

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こちらもまた、独特の世界観で、
グラム・ロックの世界を描いている。
とは言っても、やっぱり、
「デビット・ボウイ」も、「ボブ・ディラン」と
同じレベルで知らない私は、
こちらも、ジョナサン・リス・マイヤーズの
妖艶さと、音楽を堪能したのだけれど…

 

一つ気付いたことは、

私は、グラム・ロックの世界観より、
ボブ・ディランの音楽の方が好きだ。。。ということだ。

この作品の音楽は、どれも、
なんともすんなり私の中に入ってきてくれ、とても心地良かったのだ。

とりあえず、お話を理解するということは、捨てました。(笑)

 

そして、これも前評判通り、
ケイト・ブランシェットは天才だ!と思わずにはいられなかった。
このところ、ケイトの作品を立て続けに観ているが、
これは、また完全に別のケイトの顔をみることができた。

 

そして、そして、

ある意味、この作品をどうしても劇場で観たかった理由。
平日に、仕事を途中で切り上げ、
息子の夕食を作ることも放棄し、
1時間近く掛かる劇場に出かけていった理由。

 

「ヒース・レジャー」を、大スクリーンで観たかったのだ。

 

ヒースが演じた、ロビーという映画スター。

強烈に惹かれあったはずなのに、すれ違い傷つけあう。
大切な大切な子供たちとも、別れを余儀なくされる。

なんだかヒースの私生活と重なるのかと、切なくなってしまった。

 

 

何度も何度も、書いたが、
ジョニー・デップという俳優に夢中になり、
それまでとは比べものにならないくらい、映画を観るようになり、
その中で、ジョニーとは違った才能のあることにも気付き、
ジョニーとは違うところで、何人かの大好きな“いい男”ができた。

その男たちを、これからはスクリーンで観ることを楽しみにしていたのに、
まだ一度もスクリーンで観ることが叶わないうちに、
この世から消え去ってしまった、「ヒース・レジャー」という才能。

どうしても、彼の姿をスクリーンで観たかったのだ。

 

 

 

それが、叶った。

 

だから、それだけでも、

 

十分なのだ。。。

 

 

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コメント

こんにちわ。
お邪魔するのが大変遅くなってすみません。

そっかー。
riさんはディラン音楽の方がお好きなのね。

私はフォークよりもグラムロックが好きなので、
そういう意味でもやっぱりこの映画に入り込むのは大変だった(苦笑)。

だからね、ベルベットゴールドマイン、とても好きな映画です。

大スクリーンでのヒース。
格別でございましたでしょう?

私、ヒースのことをハンサムだなあとは思わないけれど、
イイ男だなあとは思います。そしてなによりも本当にステキな
俳優さん。

もうすぐでダークナイトが公開ですね。
東京のあちこちに貼られているヒース・ジョーカーのポスターを
見るたびに・・・なんだかとても切ない気持ちになってしまう
私でした。

投稿: 睦月 | 2008/07/18 11:17

睦月様

お返事遅くなってすいません。

睦月ちゃん、改めておかえりなさ~い!
メキシコのギラギラした太陽と、陽気なアミーゴたち。
こちらまで、素敵な旅のお裾分けをいただいたようです♪

私は、この作品も意外にすんなり観ることができました。
直前に観て行った、『ベルベッド・ゴールドマイン』も、
この作品も、音楽に浸りながら俳優を楽しむ…
みたいな作品だなぁ~と感じました。

>大スクリーンでのヒース。
 格別でございましたでしょう?

はい、なんせ初めてだったのですよ。
ホントに、ハンサムとはちょっと違うのに、
なんとも言えない魅力のある人ですね。

こちらでは、まだそんなにポスターは見かけないけれど、
楽しみに、公開を待つことにします!

投稿: ri | 2008/07/20 15:17

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