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2008/04/06

3月に観た映画 PART2

 

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昨日は、まだ蕾だった桜が、一気に開いた。

明日からの新学期は、

満開の桜のもと、登校できそうだ。

 

それでも、しつこく3月の続きをやります。

 

 

意図していたわけではないのに、
アンソニー・ミンゲラ監督作品、製作作品をまとめ見していた。
以前に観た『リプリー』、『コールドマウンテン』も大好きな作品。
心から、ご冥福をお祈りしたい。

『こわれゆく世界の中で』は、監督作品。
次ぎの2作は、製作に関わっている作品。

 

180241 『ヘヴン』

 イタリア、トリノ。
 フィリッパ(ケイト・ブランシェット)は、
 夫を死に至らしめた麻薬密売人を殺そうとしたが、
 男は生き延び、何の関係もない4人の人が
 巻き添えで犠牲になったことを知る。
 罪悪感で失神した彼女を、通訳の刑務官が
 やさしく抱きとめるのだった。

 フィリッパは、もう一度男を殺すため、
 彼女に心を奪われた刑務官の手助けで脱獄する。

言葉よりも、静けさと音楽と、美しいイタリアの自然が心に残る作品。
ケイト・ブランシェットは、今まで観たどの作品よりも、透明な美しさ。
それは、坊主頭であっても変わらない美しさだった。

 

 

Dab4a7e8s 『アイリス』

 「イギリスで最も素晴らしい女性」と言われた
 実在の作家アイリス・マードックと、
 その夫ジョン・ベイリーの、愛の物語。

 若々しく才気溢れるアイリスを
 ケイト・ウィンスレットが、
 晩年、アルツハイマーに侵され、
 人格をも失っていくアイリスを、
 ジュディ・デンチが演じている。

どこまでも、アイリスを見守る優しいジョンの目線で描かれており、
過去と現在が同時に進行する手法も、効果的だと思った。
若い頃のアイリスは、奔放で聡明で生き生きと描かれていて、
ジョンを、キリキリ舞いさせるのだが、やがてジョンの本当の愛に気付く。
年月と年齢を重ねた二人には、穏やかな信頼と情を感じる。
それだけに、彼女の命とも言うべき「言葉」を失っていく過程は、
ジュディ・デンチの確かな演技力もあいまって、胸が締め付けられるよう。

愛、情、老い、介護。
果たして自分だったら、ここまで出来るのかと考えさせられる作品。

そういえば、ケイト・ウィンスレットは、
『ホリディ』でも、“アイリス”だったよね。

 

 

そして、以前から探していた作品にも出会えた。

 

34bc889d5ca8f035ea3429b7f1c1bb2a 『バスケットボール・ダイアリーズ』

 ジム(レオナルド・ディカプリオ)は、
 バスケットボールと詩を書く事が大好きな少年。
 シンナーを吸い、ちょっとした盗みを働いても、
 若さゆえの悪戯でしかなかった。
 でも、親友が病気で亡くなってからというもの、
 ドラックに手を出し、次第にストリートキッズとして、
 引き返せない深みにはまっていく。

 ジム・キャロルの「マンハッタン少年日記」の
 映画化作品。

重い内容で、どこまでも堕ちていくジムと一緒に、
こちらまで深みに引き込まれていくような作品。
ただ、最後は立ち直ったジム・キャロルが語りかけてくれるのが救い。
『ギルバート・グレイプ』から2年後の作品。
よだれを垂れながらドラック中毒者を演じるレオ様は、やっぱり凄い役者だ。

この役は、リバー・フェニックスも熱望していたという…

 

 

9c5f7e93 『マイ・プライベート・アイダホ』

 マイク(リバー・フェニックス)と
 スコット(キアヌ・リーブス)は、男娼をして日銭を稼ぐ
 ストリートキッズの美少年。
 マイクは、緊張すると発作を起こし昏睡状態に
 陥るというナルコレプシー病だった。
 スコットは、いつもそんなマイクの面倒を見ていた。

 ある日二人は、盗んだバイクにまたがり、
 マイクの母親を探す旅に出る。

『バスケットボール~』と似たような、ストリートキッズを描いた作品だが、
こちらの方が、なんだかスッキリとした気持ちになれる作品。

ところかまわず昏倒してしまうリバーが可愛くて、
時折見せる表情が切なくて、「あぁ~…」と思ってしまう。

ラストシーンが、とっても印象深い。
あのまっすぐな道は、どこに向かっているんだろう。

 

私は、つい最近まで、リバー・フェニックスのことを知らなかった。
でも、亡くなって15年がたつ現在でも、多くのファンがいることも納得できる、
そんな言葉にしがたい魅力が、この人にはある。

全く違った二人の俳優がストリートキッズを演じた、二つの作品。

レオナルド・ディカプリオは、しっかりとした信念を持ち、
渾身の力を込めて演じるような、本当の演技派なんだと思う。

リバー・フェニックスは、そこにいるだけでいいような存在感、
そう、壊れそうな危うさを感じる感性。うまく言えないが。

 

この作品を撮影して、そんなに経たないうちに、
リバー・ファニックスは帰らぬ人となってしまった。
リバーは、やっぱり若い頃のジョニー・デップと通じるところがあるんだろうか。
亡くなった経緯もあるのかもしれないが。

この作品を観て、
リバーの私生活や苦悩が表れていたのかと、ついつい思ってしまった。
あまりにも、リバーの死因とストレートにリンクしてしまうようで。

そして、ジョニー・デップとの大きな違い。
自分をコントロールできなくて苦しんでいた頃、
ジョニーが選んだ作品は…
表面的にはそんなことを微塵も感じない…
いや感じないというより、全てを自らに内包してしまったような作品。

なんだか、運命的なものを感じてしまう。
ジョニー・デップの現在の成功と、穏やかな表情を見ていると尚更…

  

以前は、私はこのような作品は、ほとんど観なかった。
楽しさとか感動とか悲しみとか、ストレートに何かを伝えてくれるような、
そんな解りやすい作品ばかり観ていた。
以前の私なら、「訳わかんない!」で終わっていた気がする。

 

でも、いろんな映画の楽しみを覚えた。
頭で考えるだけじゃなく、感じることを覚えた。

それもこれも、入口はジョニー・デップ。
ジョニーのおかげです。

 

         ってことで、またジョニーで締めくくってしまった。(笑)

 

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コメント

おはようございまーすhappy01

riさん、3月にもたくさんの作品をご覧になったんですねーhappy02
私は溜まる一方で・・・消化していかないと・・・

小花も桜も綺麗ですねcherryblossom
こちらは今日から新学期ですが、朝から大雨rain
桜も散ってしまいそうですsad

ジョニーを知って、私も少しだけ幅が広がったように思います。
ジョニーの興味ある人や物がどんなものか見ているうちに自分もそれらが好きになってたりして・・・

動機は不純でも視野を広く持つのはいいことですよね・・・?

投稿: みすず | 2008/04/07 09:30

こんばんわ。

私ね、悠雅さんの作品チョイスがとても好きだし、
彼女の文章も好きなんだけれど。
勝手に大きくカテゴライズするとしたら、
riさんと悠雅さんはなんだか同じ匂いがして
心地いいです。

riさんの作品チョイス、とても素敵。
私は東京に来てからというもの、新作ばかりを追うように
なってしまって旧作を目にすることが少なくなって
しまったけれど・・・。

こうしてイイ旧作をしっかり取り上げてくれるriさんの
記事は、とっても安心するんです。

今は、どんどん素晴らしい役者さんが登場しますが、
映画史に名を残す唯一無二のカリスマ俳優というのは
滅多に出てきません。
ジェームス・ディーン、マーロン・ブランド、
リバー・フェニックス、そしてヒースもそういった
特殊な役者であると思います。

考えたくはないけれど。
もしジョニーが最期の日を迎えたら、間違いなく彼も
伝説になると思うのです。


そういえば、先日riさんとコメントを交わした
チャールトン・ヘストン氏も亡くなりましたね・・・。
彼もまた伝説となる偉大な役者だと思います。

投稿: 睦月 | 2008/04/10 00:27

みすず様

こちらは、雨もたいしたことなく、
まだ、桜もがんばって咲いています。

子育て中、観ていなかった、
いえ、目にも入ってきていなかった作品たちを、
今、せっせと観ている感じです。

>動機は不純でも視野を広く持つのはいいことですよね・・・?

はい!
そうだと思い込んでいます。(爆)

私も、ジョニーに出会っていなければ、
こんなに映画を観ていなかったと思います。

やっぱり、ジョニー恐るべし!です。

投稿: ri | 2008/04/10 01:11

睦月様

私も、悠雅さんの文章が大好きで、
ちょこちょこ、お邪魔させていただいています。

そして、悠雅さんとも、
「一番好きな俳優は違っても、好きな作品の傾向は同じですね」
と、お話させていただいたことがあります。

田舎の環境、その他諸々で、やはり劇場に行ける回数は限られてくるので、
睦月さんや悠雅さんのレビューを参考にさせていただきながら、
今まで見逃していた、旧作をせっせと観ています。

「特殊な役者」

単なるヒーローでもスターでもなく、
ただの演技派ともちょっと違う、
そんな俳優が、「カリスマ」になりうるのですね。

そして、ジェームス・ディーンやリバー、ヒースのように、
若くしてこの世を去ってしまった方たちは、
その死を惜しむ気持ちもあいまって、
多くはない出演作品と共に、伝説になりやすいのでしょう。

逆に、マーロン・ブランドのように、
年齢を重ねてからの演技も見せてくれて、なお伝説というのは、
物凄いことなのかもしれません。

ジョニー・デップは、この先どんな姿を見せてくれて、
どんな伝説になって行くのでしょう。
この目で、それをしっかりと確認していきたいと思います。

それにしても、今年は訃報が多い年ですね。

投稿: ri | 2008/04/10 02:02

おはようございます。
偶然ながら、私も先月「アイリス」と「マイ・プライベート・アイダホ」を観ました!
なんだか、riさんと同じの観てたんだぁと思うと、とても嬉しかったです(^^♪
近くに、ジェンダーや女性に関する映画や本だけを扱ってるライブラリーがあって、
そこで、「アイリス」を借りました。
市営なので、もちろん無料(*^^)v 活用するものですね(笑)
学校・幼稚園も始まったので、プラプラとレンタル屋さんに行ってます。
また、レビューを楽しみにしてますね♪

桜や、山の草花の写真。。。綺麗ですね。
春だなぁって思います。
次男君とのデートもステキ☆

投稿: のぞみ | 2008/04/11 09:18

のぞみ様

ホントに偶然ですね!
どちらの作品も、心に残る作品でした。

が、『マイ・プライベート・アイダホ』のリバー・フェニックスは、
繊細で危ういような、何とも言えない魅力があり、
やっぱり、特別な俳優だったんだと思いました。

>桜や、山の草花の写真。。。綺麗ですね。

ありがとうございます♪
身長は、私を追い越してしまった次男ですが、
今のところ、まだお付き合いしてくれます。(笑)

投稿: ri | 2008/04/13 00:00

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