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2007/09/11

ジョニー・デップとティム・バートン

 

There was a young man

everybody thought was quite handsome.

So he tied up his face

and held it for ransom

 

          Tim Burton,

          poem about his friend Johnny Depp.

  

 

「昔むかし、一人の美しい若者がいた。

それはもう、誰もがうっとりするくらい。

そこで、彼は自分の顔を縛りあげて、

人々から身代金をせしめたとさ。」

 

 

これほど、ジョニー・デップのことを、
端的に言いあらわした言葉はないのではないかと思う。

俳優 ジョニー・デップに対する信頼と、
人間 ジョニー・デップに対する愛情が感じられる言葉だと思う。

先日のヴェネチアでも、
ティム・バートン監督の、栄誉金獅子賞受賞を、
心から喜びプレゼンターを務める、
ジョニー・デップの嬉しそうな姿があった。

 

もう、改めていう必要もないのだが、
ジョニーとティムの出会いは、20年近くも前の『シザーハンズ』。

 

Edward361 

 何とかしてテレビアイドルの
 レッテルから逃れようとしていた
 ジョニー・デップにとって、
 エドワードとの出会いは、
 奇跡的な出来事だったのだろう。

 そして、ティム・バートンとの
 最初の仕事となり、
 それ以後の、仕事の関係を超えた
 友情の始まりとなる。

  

 

ジョニーは、
「この役で、自分の中にあったものを清めることができたんだ。
大量生産とイヤになるようなテレビの世界から救われた。
この風変わりで、才能ある男のおかげだ。」と語っている。

そして、
その時々で、いろんな意味をもった、とっても興味深い仕事を、
この二人は、作り出していくことになる。

 

09638620s 
 次ぎの二人の作品は、『エド・ウッド』。

 実在の人物を演じることには
 定評のあるジョニーだが、
 「エド・ウッド」は、ジョニーが演じた、
 初めての実在の人物。
 

 

『シザーハンズ』以降、自分がやりたいと思った役だけを演じる。
と固く心に誓っていたジョニー。

ウィノナ・ライダーとの別れや、リバー・フェニックスの死など、
つらい出来事が続いていたこの頃、
「スピード」や「インタビュー・ウィズ・バンパイア」など、
大作や話題作のオファーを、片っ端から断っていたジョニー。

そのつらい出来事を振り切るように打ち込んだ作品は、
ジョニー・デップのキャリアの、新しい1ページとなった。
ジョニーは、
「作品が完成するのを、こんなに楽しみにするなんて初めてだ。」
と語っている。

私は、この作品が大好きだ。
それまでは、押さえ気味の演技が多かったジョニーが、
思いっきりオーバーアクション気味に、それは楽しそうに演じているから。
この作品を初めて観たときは、また一人、
何人目かのジョニー・デップに出会った気がしたから。

 

Crane0248 そして、『スリーピーホロウ』。

 この作品もまた、
 ジョニーとって記念すべき作品と
 いえるのではないだろうか。

 

『スリーピーホロウ』は、ジョニー・デップにとっての、
初めての、正真正銘のブロックバスター作品といって良い作品。
この時点での、ジョニーの最大のヒット作だ。

また、ヴァネッサと出会い、
パリに暮らすようになって、初めての作品でもある。

ロマン・ポランスキー監督との仕事とは対照的な、
ティム・バートン監督との仕事。

ジョニーは、独自の方法で役を作りこみ、そのキャラクターに命を吹き込む。
でも、決して監督や台本をないがしろにしたりはしない。
ジャック・スパロウにしても、ジョニーは実は台本通りに演じていた。
ジョニーが作り上げたのは、台本に書かれていない部分だったらしい。

その余白の部分を一緒に作り上げていける、ティムとの共同作業は、
お互いにとって最高の仕事なんだろう。

そして、ティムとの作品の中で唯一、
ジョニーの美貌がストレートに観れる作品でもあるんだよね。

 

次ぎの作品、『チャーリーとチョコレート工場』では、
またまた、世間をアッと言わせることになる。

 

Charlie093 『パイレーツ・オブ・カリビアン』で、
 大ブレークを果たし、
 世界中の女性たちを虜にした男は、
 それをあざ笑うかのように、
 一見、彼とはわからないような、
 ヘンテコないでたちで登場する。

 「変で素晴らしい映画」と
 ジョニーが表現するとおり、
 このヘンテコなウィリー・ウォンカは、
 またまた多くの人を魅了する。

 

 

私は、この頃、まだジョニー・デップを知らなかった。
ジョニーの本当の魅力も、素顔も知らなかった。
ただ、「ジャック・スパロウ」のビジュアルと、
いつも、変なメガネをかけて、イマイチな格好で登場する
ハリウッドスターとしか見ていなかった。

なんせ、ジャック・スパロウとウィリー・ウォンカを、
同一人物が演じていると気付くのにも、時間がかかったのだから!

それが、一旦恋をしてしまうと、
変だと思ったメガネも、個性的なファッションも、
すべて素敵に見えてしまうのだから、
“女”というのは、つくづく幸せな生き物だと思う。(爆笑)

 

かつて、その監督作品に欠かせない俳優、
信頼の深い監督と俳優との関係は、たくさんあった。

でも、ジョニー・デップとティム・バートンの生み出す作品ほど、
バラエティーに富んでいるのも、珍しいのではないかと思う。
変幻自在俳優、ジョニー・デップの才能を、
誰よりも理解し、誰よりも楽しんでいるのが、
ティム・バートンなのかもしれない。

こうやって見てきても、
個性的なジョニー・デップのキャリアの中で、
ティム・バートン監督作品は、

とびっきりの輝きとヘンテコさで、やっぱり際立っている。

 

そこで、『スウィーニー・トッド』なのである。
 

9d091e064e4012aa4fa38eaaede136c9  
 
 早く観たい!

 今度は、怖いらしい。。。

 ジョニーが歌うらしい。。。

 

 

 

でも、きっときっと、

素敵な作品に違いない。

だって、ジョニーとティムの作品だもの!

 

 

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コメント

こんにちは、riさん♪

>「彼は自分の顔を縛りあげて、人々から身代金をせしめたとさ。」

コレって確か、ティムがいった言葉ですよね。
顔で勝負することを嫌うジョニーのことを
的確についた言葉ですよね~。
初めて読んだ時、なるほどぉ~と
ニヤニヤしていたのを覚えています(笑)

>変幻自在俳優、ジョニー・デップの才能を、
誰よりも理解し、誰よりも楽しんでいるのが、
ティム・バートンなのかもしれない。

うんうん!
ジョニーの魅力を一番分かっていて、
一番才能を光らせることの出来るのは
ティム・バートンなのかもしれませんね。
私もそう思います!
お互い分かり合えていて、信頼しあっている
抜群のコンビネーションを感じますよね。

スウィーニー・トッド、本当に楽しみ。
ミュージカルは、ジョニーもティムも初めて。
二人にとって大きな試みですね。
どんな作品になっているか待ちきれません。

投稿: Pamy | 2007/09/13 12:51

riさん、こんばんは。

私もバートン監督のこの言葉、好きです♪
上手いこと言うなぁと思いました。

ツーショットはいつも微笑ましいですね。
お互い好き合ってるのが伝わってきます。
でもジョニーの方の天秤がちょっと重そうですけど(笑)

この先も、沢山の新しい挑戦を続けて行って欲しいですね。

投稿: Rei | 2007/09/13 19:01

こんばんは

ホント、最強のコンビですね。
「スウィニー・トッド」が楽しみですね。

。。が、
「スウィニー・トッド」って過去にも映画になってるんですよね?
ビデオやさんでそのビデオを発見したので
ちょっと予習に観てみようかなーと思ったんですが
あまりにも恐ろしげなので、借りることが出来ませんでした。

ジョニーとティム。
いったいどんな「スウィニー・トッド」を魅せてくれるんでしょうね。
ただ恐いだけじゃなく
ジョニーの色気も(笑)ちゃんと魅せてほしいですね。

投稿: チョコ | 2007/09/13 20:28

こんばんは。
ジョニーとティム、最高のコンビですね。
この前のヴェネチアの写真を見てるとほんとに楽しそう。
いいなあ・・・

独自の世界観を持つティム。
主流にこだわらず我が道を行くジョニー。
この二人がめぐり合えたのは運命でしょうか。
私たちファンにとっては、天からの贈り物ですね。

世間からちょっとはずれた人達を温かく包んでくれる彼らの作品は、いつもいつも愛でいっぱい。
スウィーニー・トッドもきっと愛の物語だと信じてます。
たとえ表現方法がホラーだとしてもね。

投稿: | 2007/09/13 21:54

ごめんなさい、名前忘れました。
上のコメは、ごんち でした。

投稿: ごんち | 2007/09/13 21:56

Pamy様

>顔で勝負することを嫌うジョニーのことを
 的確についた言葉ですよね~。

そうですよね。
ジョニーが、アイドルであることを一番嫌っていることを良くわかっていて、
でも、誰よりも美しいことも良くわかっているからこその言葉。

初めて出会ったときから、
お互いの信頼関係が出来上がっていたって感じがしますね。

>スウィーニー・トッド、本当に楽しみ。

そうなんですよ。
1月まで、まだまだ長いなぁ~。。。

そうそう、Pamyさんちでコメントさせていただいたこと。

今回のジョニーの短髪は、Pamyさんのおっしゃるとおり、
ジョニーのただの気まぐれかもしれませんね。
次回作の撮影は、来年からって話ですものね!


投稿: ri | 2007/09/14 01:47

Rei様

Reiさんも、この言葉お好きですか?

私も、初めて読んだ時から、「わぁ~!」って思って、
いつか記事に書きたいな、なんて思っていたのですが、
今回のヴェネチアで、素敵なジョニーとティムの姿が見れたので、
書いてみました。

>でもジョニーの方の天秤がちょっと重そうですけど(笑)

あはは~。
ジョニーは、ティムの作品だったら、
内容がわからなくても、OKしてしまうようですものね!

二人の作り出す作品は、
いつも、ある意味ぶっ飛んでいるけど、素敵な作品ばかり。
これから先も、楽しみでしょうがありませんね!

投稿: ri | 2007/09/14 01:53

チョコ様

はい、ジョニー&ティムは最強です!

どれもコレも、素敵な作品ばかりで、
もし、どれが一番好き?なんて聞かれても、困っちゃうくらい。

「スウィーニー・トッド」では、
またまた新しい挑戦も見せてくれるんですものね。

>ジョニーの色気も(笑)ちゃんと魅せてほしいですね。

いやいや、大丈夫でしょう。
ジョニーの色気は、他の追従を許さない最強のもの。
ティム、信じてますよ~!(爆)

ところで、「スウィーニー・トッド」の過去の作品。
話には聞いたことがありますが、まだお目にかかったことはありません。
そんなに恐そうでしたか?

ティムの場合は、「スリーピーホロウ」を思い出し、
大丈夫だろうと、高をくくっていましたが。。。


投稿: ri | 2007/09/14 02:01

ごんち様

>独自の世界観を持つティム。
 主流にこだわらず我が道を行くジョニー。

そうなんです。
ティムの世界観と、ジョニーの醸し出す空気感が、
どの作品でも、ピタッとはまっていて、
なんとも魅力的な作品ばかりですね。

でもね、どこかヘンテコなの。
ジョニーもティムも、ストレートな表現より、
ちょっと斜から見るような、ヘンテコな表現が好きなんだと思うんです。
その当たりの物の見方、価値観が同じだから、
ジョニーとティムは、最高なんだと思うんです。

>この二人がめぐり合えたのは運命でしょうか。
 私たちファンにとっては、天からの贈り物ですね。

ホントに、最高の贈り物です。

『スウィーニー・トッド』も、安心して待ちましょう。
ただのホラーじゃなく、愛と哀しみのスウィーニーを。。。

投稿: ri | 2007/09/14 02:10

>今回のジョニーの短髪は、Pamyさんのおっしゃるとおり、
ジョニーのただの気まぐれかもしれませんね。
次回作の撮影は、来年からって話ですものね!

riさん、
なんか、偉そうなお返事をしてしまってスミマセンでした。
本当の所はどうかなんて分からないのに…。
お気を悪くさせてしまっていたらゴメンナサイ。。。

投稿: Pamy | 2007/09/15 07:34

Pamy様

こちらこそ、変にお気を使わせてしまったようで、
本当にゴメンなさい。

そんな事はまったくありませんから!!!

素直に、
「ああ、そういえば来年からだよね。
 スウィーニーのプレミアに来日してくれるのかな、
 なんて記事もよんだっけ。」
と、思っただけなのです。

ホントに、わざわざありがとうございます。
こちらこそ、申し訳なくて。。。

これからも、よろしくお願いしますね♪

投稿: ri | 2007/09/15 15:56

こんばんわ。

ソウルメイトという言葉がありますが。
ジョニーとバートンはまさにその究極の関係を築き上げた2人だと
思います。

もうね、ビジネスパートナーの域を完全に超越してるんですよね。
例えば、スコセッシとレオ様や、ソダーバーグとクルーニーという
ように・・・名コンビとして映画を作り上げるチームはたくさん
あるけれど。
やっぱりジョニー&バートンコンビはそれらとは一線を画している
んですよねえ。

気が合うとか、作品に対する価値観が同じとかそういう次元
じゃないんですよね。
完全に惚れあっているんですよ、この2人って(笑)。
ジェラシーなくらい。それでいてうらやましいくらいに。

多くの人が2人のコンビ作品に惹かれるのも、
彼らが魂の絆で結ばれているからなんだとつくづく思いますです。

投稿: 睦月 | 2007/09/17 21:51

睦月様

>完全に惚れあっているんですよ、この2人って(笑)。
 ジェラシーなくらい。それでいてうらやましいくらいに。

あはは、ホントその通りですよね!
ジョニーとティムは、睦月さんのおっしゃる通り、
魂の結びつきと表現するのがピッタリきますね!

そして、ティムとの作品はやっぱり、どこかヘンなの。
変で素敵な作品ばかり。
スウィーニーは、どうヘンテコに料理してくれるんでしょうね。楽しみ♪

今のジョニーを取り巻く騒ぎ。
何をやっても、どんな演技をしても、
「さすがジョニー!」なんて言われてしまい、
日々、どこかにジョニーが現れたなんて事もニュースになる。
そんな状況は、まだまだ続いていくのでしょうが、
そんな事はどうでもいいと思うのです。
睦月さんは、10年前と変わらぬスタンスでジョニーを見つめ続け、
私たちのように、最近ジョニーを知った者も、
ただの一時的なミーハーな気持ちじゃなく、応援し続けていきたい。
俳優としても男としても、どう進化し歳を重ねていってくれるか、
ジョニーは、この先何年も私たちを楽しませてくれるでしょうから。

お宝は、自分だけのもの。。。
世間がどんなに騒ごうが、そう思い続けたっていいと思うのです。

ジョニーは、今の状況も世間の騒ぎも、
気負いもなく飄々とやり過ごしていてくれる気がするのです。

長々と生意気なことを書きましたが、
ジョニー・デップというお宝を、こそこそと、でも思いっきり楽しんで行きたいと思うのです。
睦月さん、この楽しみに、またお付き合いしてくださいね!

投稿: ri | 2007/09/19 01:45

最近ティムとジョニーのインタビューがたくさん流出していますが、この2人でお互いにインタビューしあうアンスクリプテッド(脚本のない)の対談がとっても楽しくて好きです。

2人はヴァルカン(神の言葉)で語り合っているとか、キャスト・メンバーをスタジオから盗んでジョニーの家の地下室に住んでいるとか?多分冗談なんですけど、2人が楽しそうに嘘か本当かわからない事をかけあい漫才のように話してとっても楽しそうで。本当に良いコンビですよね。親友なんだなぁって感じます。

http://movies.aol.com/unscripted/johnny-depp-tim-burton/sweeney-todd-the-demon-barber-of-fleet/2037967

投稿: Sue | 2007/12/27 06:59

Sue様

コメントありがとうございます。

ジョニーとティムの信頼関係は、
見ていてとってもほのぼのさせられますね。
羨ましくなるくらいです。

ジョニー&ティムこコンビは最強ですね!

投稿: ri | 2007/12/29 00:34

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