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2007/06/17

ガタカ

 

511d6wd3ygl_ss500__1  《DVD鑑賞》

 

 私の中では、 

 『海賊祭り』が収束したので、

 今度は、

 『いい男まつり』にシフト中。

 

 

 

 

 

 

ここでも、素敵なジュード・ロウが観れると聞いたのだが、
あれ、チラシには出てもいないのね。。。

 

遺伝子操作により管理された近未来を舞台にした、
サスペンスタッチのSF作品。

子供を作る『普通の方法』は、遺伝子操作で劣勢の遺伝子を排除し、
優秀な遺伝子のみを持った子供を作ること。
遺伝子操作をせずに自然のなりゆきで生まれた『神の子』、
ビンセント・フリーマン(イーサン・ホーク)は、
劣性の遺伝子のため「不適正者」とされ、希望の無い生活を送っていた。
今や、「最下層階級」とは、遺伝子レベルの差別だった。

そんな、ビンセントの夢は宇宙飛行士になること。
その夢をかなえるため、ビンセントは闇業者の手配により、
事故により身障者となった優秀な遺伝子をもつ元エリート、
ジェローム・ユージーン・モロー(ジュード・ロウ)に成りすます契約を結ぶ。
そうして、ジェロームの遺伝子を借りてエリートとなったビンセントは、
宇宙飛行施設『ガタカ』に入社する。

 

『ガタカ』とは、とっても、ゴロが悪く言いにくい印象の言葉と思っていたら、
どうやら、何かの頭文字をつないだ造語らしい。
この『ガタカ』が、「適正者」と呼ばれるエリートの象徴として描かれている。
近未来らしいクールで無駄のない空間だ。

最初にこの映像を見せられると、「うんうん、SFね。」と思うのだが、
この作品は、紛れもなく二人の男の人間ドラマが軸になっている。

「不適正者」ゆえに、いくら努力しても報われないジレンマをもつビンセント。
最上級の遺伝子を持つ「適正者」のプレッシャーに押しつぶされるユージーン。

誰よりもビンセントの努力を知っているユージーンは、
「ビンセント、お前は偉いよ。」とつぶやく。

アイリーン(ユマ・サーマン)との恋も、
「適正者」である弟への嫉妬と確執も、
すべてのエピソードが静かだが印象深い。

「うちの息子は、君のファンなんだ。」というガタカの医師も、
ジェロームの…ビンセントの努力と情熱を理解したんだろう。

ラストで、炎の中でユージーンの銀メダルが金色に輝く。
ユージーンの心の中にあったのは、
満足感、達成感。。。
それとも決してビンセントのようには生きられなかった
悲しみだったんだろうか。

 

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なんだか、思わぬところで、思わぬ作品に出くわした。

なんせ、ジュード観たさにだけレンタルしてきた作品だったが、
映像も美しく、マイケル・ナイマンの音楽も、何もかも良かった。

イーサン・ホークって、こんなに繊細で綺麗だったんだ、と実感。
この人の顔って、ちょっと日本人っぽい要素もあるな~と思っていると、
そうだ、伊藤英明になんとなく似てる!って思いません?

 

Image10_1 

 

 

 

 

 

そして、そして、ジュード・ロウ。

この人は、本当に正統派の美男子だ。
ジュードが画面に映っているだけで、絵になる。画面が映える。
この作品は、なんせ全編車椅子なので、
動きが極端に少ないのだが、やっぱり絵になる。

そして、エリートゆえの悲しみ怒りと、
ビンセントに対する友情と感謝が、
大きくて深いブルーアイいっぱいに溢れている。

素敵だ~!

作品も素敵だったが、ジュードもやっぱり素敵だった。

 

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