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2007/06/04

ラストキング・オブ・スコットランド

  

10017170945_s  《劇場鑑賞》

  

 イディ・アミン

 『アフリカで最も血にまみれた独裁者』

 『人食い大統領』

 人にはそう呼ばれ、

 『スコットランドの最後の王』

 自分ではそう呼んだ、

 狂気の男の物語。

 

 

 

1971年、
軍事クーデターによってオボテ政権が倒れ、
イギリスの支援を受けたイディ・アミン(フォレスト・ウィテカー)が、
新ウガンダ大統領の座についた。

アミンは、人懐っこさとカリスマ性で、
またたく間に、ウガンダ国民の英雄になってゆく。

一方、スコットランドの医学校を卒業した青年医師、
ニコラス・ギャリガン(ジェームズ・マカヴォイ)は、
ウガンダにある診療所で働く道を選んだ。
ふとした偶然で、アミンの手の治療をしたことから、
アミンに気に入られ、主治医になるニコラス。

それは、単なる偶然だったのか、
それとも、天の意志だったのか。。。

ニコラスは、次第にアミンの信頼を得て、
主治医以上の顧問的な役割も担うようになっていく。
アミンに心酔し、同じ白人の意見すらも聞こうとしないニコラス。

だが、序盤の国民やニコラスを惹きつける
カリスマ性をもったアミンでさえ恐ろしい。

実際した人物、アミン大統領が、
30万ものウガンダ国民を虐殺した人物だと知っているから。
その笑顔の下に、残虐なもう一つの顔を持っていることを知っているから。

映画は、一人の男が、権力の座に着いたとき、
権力への執着と、命を狙われたことで、
猜疑心と凶暴性をましていく様子を、
ニコラスの恐怖と共に、描いていくのだが、
やはり、最初から最後まで恐ろしいのだ。

直接的な虐殺や暗殺の様子は、意外なほど描かれていない。
だが、アミンの第3夫人ケイは。。。
最初は、何が何だかわからなかった。
理解すると同時に、息を呑んだ!

それと同時に、恐ろしさに震えた。

 

ニコラスを助ける医師の言葉。
「真実を世界に伝えてくれ。君の言うことは信じる。君は白人だから。」

重い。。。そして、なんだかとっても悲しい。

アミンが失脚したとき、国民は歓喜に沸く。
そう、アミンが大統領に就任したときと同じように。
それは、またオボテの時も同様だったという。

私たちが、知る良しもない、想像もできないアフリカの現実と、
イスラム教に裏打ちされた国民性があるのだろうか。

最後に流れる実際のアミン大統領の映像。
ビックリするくらい、フォレスト・ウィテカー演じるアミンとそっくりだ。
そう、怖いくらいに。

 

***************************************************

 

やっと、この作品が上映された。

田舎では、単館系の作品はなかなか観れないけど、
ここの劇場だけは、遅ればせながら、
魅力的な作品を、いろいろ上映してくれる。
『あるいは裏切りという名の犬』や、
『恋愛睡眠のすすめ』なども、ラインナップされている。

なるべく、たくさんの作品を観たいと思っている。

 

この作品も、何度も観たい作品とは言いがたい。

でも、観なくちゃいけない作品だったとも思う。

 

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コメント

riさん、こんばんは。
わが県は名画座がなく、公開時にシネコンで上映がなければ、
一生、映画館では観れない同然です。
だから、遅れ馳せでも上映されるのが羨ましいです。
これは偶々シネコンで観れましたが、『あるいは~』『恋愛睡眠~』などは
DVDかTV放送まで観れないの…

それまでの立場が一気に変わったとき、人はどう変わるのか。
それがテーマだと思って観ていました。
もし、アミンもニコラスもあの地位に立たなければ、
もっと信頼しあえる、いい友人でいられただろうに…
残虐性の恐ろしさと同時に、そんな悲しさを感じました。

riさんの「海賊祭」は一段落とのこと。
その変わり(?)、わが家は「裸の王様祭」に突入してしまいました^^;

投稿: 悠雅 | 2007/06/06 20:56

悠雅様

ここの劇場は、なかなか頑張ってくれる劇場で、
自主上映会なども、時々行なわれているようです。

海賊に現をぬかしている間に、
『善き人のためのソナタ』を見逃してしまったのが心残りです。(泣)

悠雅さんは、「裸の王様祭」ですか!
私も、試写会に応募したのですが、見事に外れました。
なので、ちゃんとお金を払って、
劇場に行ってきます。(笑)

投稿: ri | 2007/06/07 01:19

こんにちわ!
たくさんのコメントをホントにありがとうございました。
無事に帰国いたしました。

riさんのところでもこの作品の上映があって嬉しい!
『あるいは~』の上映もあるんですね!
あの作品はステキですよお!!シブいです!

さて、この作品ですが。
私、今思い出しても恐ろしくて恐ろしくてたまりません。
インパクトという意味でもすごい作品でしたが、
ここまで人間の深層心理に迫って描き出した映画ってのも
久々に観たような気がしたので、かなりトラウマになりました。

そもそもウィテカーってすごく優しい面構えなので、
アミン役にはちょっとソフトすぎるかなあとも思いましたが
・・・全然そんなことなかったですね。
微妙に優しそうな表情な分、余計に怖さが引き立っている
ようでした・・・。

投稿: 睦月 | 2007/06/13 09:59

睦月様

おかえりなさい♪
早々に、コメントいただいて、ホントにありがとうございます。

ウィテカーの演技力は、さずがに凄まじかった。
残酷なシーンは極力押さえられているにもかかわらず、
こんなに怖いと感じた作品はなかったです。

『あるいは~』は7月。
『恋愛睡眠~』は8月。忘れないようにしなくちゃ!

ところで、
私も、20年前、新婚旅行でフランスに行っているんです。
でも、たった2日間の滞在で、あっという間だったので、
いつか、ゆっくりと回ってみたいと思っています。

お疲れなのに、ありがとうございます。
お返事は、こちらでもう十分ですので、
のんびり、パリの余韻に浸ってくださいね!

投稿: ri | 2007/06/13 23:45

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