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2007/02/11

サイダーハウス・ルール

   

Cidertop  《DVD鑑賞》

 甘く、せつない青春。

 人生の選択。

 大人になることって。。。

 

 

 

 

人里離れた孤児院、セント・クラウズで育ったホーマー。
ホーマーは、何度か里親に引き取られたが、
その度にセント・クラウズに戻されてしまった。
ホーマーは特別な子だ、と思ったラーチ院長は、
父親のような愛情を注ぎ、ホーマーを育てる。
院長の期待にこたえる様に、ホーマーは医学の知識をつけていった。

成長し、孤児院でも年長となったホーマーは、
他の子供たちからも慕われていた。

でも、ホーマーにも旅立ちのときが…

 

(以下、多少ネタばれです。)

 

********************************************************** 

  

孤児院には、時々子供を引き取るためにやってくる人たちがいる。
その人たちを見つめる子供たちの瞳。
今度は自分か、自分であってほしいと笑顔を作る。
引き取られたときのための荷物を持って、
引き取られていく子を見送るカーリー。
「誰も僕のことは望まないの」とつぶやくカーリーに、
「君は一番いい子だから、簡単には渡せない。」
と言うホーマーは、自分のことも重ね合わせていたんだろうか。

ホーマーの次に大きいバスター。
「本当の親に会いたいと思ったことはない?」
「でも、会ったら親を殺すかもしれない。でも僕には殺せない。」
そう言うバスターに、ホーマーはつぶやく。
「僕の両親は、ラーチ先生と看護婦のアンジェラとエドナだ。」

 

まだ、作品の序盤なんだけど、
この時点で、完全に感情移入してしまい、
なんだか、冷静で観れない状況に陥ってしまった。

 

そして、旅立っていくホーマーを寂しそうに見送る子供たち。
大好きなホーマーがいなくなる寂しさよりも、
出て行けることへの嫉妬と、残される自分の痛みのほうが心に刺さる。
「ズルいよ、大きいのにもらわれて。」
カーリーの言葉が痛い。。。

 

外の世界に飛び出したホーマーは、
りんごの収穫の黒人季節労働者たちの小屋、
「サイダーハウス」で暮らし始める。

ここでホーマーは、たくさんのことを教えられる。
収穫作業のボス、ミスター・ローズは、
サイダーハウスの壁に張られたルールを見て、つぶやく。
「これを書いたのはここに住んだことのない奴だ。
俺たちのルールは俺たちで決めるだけだ」

そう、自由に見える外の世界にこそ、たくさんのルールがあるんだ。

青春、恋、理不尽、挫折。。。

そして、ホーマーは自分の本当の道を決断する。

「家族を見つけたことを喜びましょう」
セント・クラウズでは、誰かが引き取られるたびに皆で祈る。

「おやすみ、メイン州の王子、そしてニュー・イングランドの王」
いつも、ラーチ先生が言ってくれた言葉を、やさしくつぶやくホーマー。
それを聞く、うれしそうな子供たち。

あったかい涙がこぼれた瞬間だった。

 

********************************************************

 

トビー・マグワイアは、クモ男しか知らなかったが、
素朴で自然で、クモ男よりも彼らしい感じがした。
シャーリーズ・セロンは、
『ノイズ』ではジョニー・デップの妻を、セクシーに演じていたが、
同じ年に公開された作品とは思えないくらい、
若々しくキュートだった。

ご承知の通り、ラッセ・ハルストレム監督作品の本作。

『ギルバート・グレイプ』では、ギルバートの苦悩を思いながらも、
最後は、ベッキーとアーニーの笑顔に救われた。

『ショコラ』は、最初から最後まで、どこか愛すべき登場人物たちに
癒され、ほんわりした暖かさをもらった。

本作は、
大人になることの意味を問いかけられ、
ホーマーと一緒に成長していける作品だなと感じた。

が、子供を持つ私にとっては、
心が痛い…という思いが残ってしまった。
あまりにも、セント・クラウズの子供たちの表情が重く切なかった。

とはいえ、ラッセ・ハルストレム監督らしい、
静かで綺麗な映像とともに、心に残る作品だ。

 

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コメント

riさん、こんばんは。

もう、読んでるだけで泣きそうです。。

【ショコラ】の監督さんなのですね!
あの方の映画はいいですよね。
大好きです☆

私も子供の話には弱いですけど、
これは是非観てみたいと思いました。

素敵な感想をありがとうございます。
ここで拝見できて良かったです。

投稿: Rei | 2007/02/11 20:12

Rei様

ありがとうございます。
ハルストレム監督の作品は、大泣きさせられる訳ではないけど、
いつも、しっとり涙してしまいます。
この作品も、とっても素敵な作品なんですけど、
子供たちが、あどけなくて切なくて、序盤から泣いてしまいました。

>ここで拝見できて良かったです。

そう言っていただけると、とってもうれしいです。
私、ジョニーを知るまでは、ハリウッド的大作系の作品しか
観てこなかったのですが、ジョニーの作品を片っ端から観て、
映画に対する見方そのものが変化してしまいました。
こういう作品も、ジョニーを知ったからこそ手にとっています。

また、ジョニーで締めくくってしまいましたよ。(爆)

投稿: ri | 2007/02/11 23:15

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