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2007/01/17

心のふり幅

熱が出たりすると 気付くんだ 僕には体があるって事
鼻が詰まったりすると 解るんだ 今まで呼吸をしていた事

君の存在だって 何度も確かめはするけど
本当の大事さは居なくなってから知るんだ

延べられた手を拒んだ その時に 大きな地震が起こるかもしれない
延べられた手を守った その時に 守りたかったのは自分かもしれない

君の存在だって もうずっと抱きしめてきたけど
本当に怖いから 離れられないだけなんだ
ララ~ラ

          ~BUMP OF CHICKEN  supernovaより~

 

息子が高校生になった頃、
「これ、聞いてみな。」と、CDを渡された。
BUMP OF CHICKEN ? 知らない…
「あっ、天体観測を歌ってた子達か。」
聞いてみると、なんとも心地よく入ってくるメロディーだった。

しばらして息子が、「どうだった?」と聞いてきたので、
「うん、なかなかよかったよ。」と答えると、
「そーだろ!どの曲も歌詞、最高やったやろ!」

「?????」

絶句した!
気に入った曲もたくさんあり、
運転しながら口ずさんでいたのに、
ひとつも歌詞を覚えていなかった。

この時、痛感したんだ!

ああ、
あまりに何気なく日常を過ごしていると、
あまりに日々の出来事が上っ面だけを流れていくと、
感動の度合いも、悲しみの度合いも、
年とともに、
『心のふり幅』 が小さく小さくなってしまうんだと。

 

私の大好きな、「カリスマ映画論」の睦月さんのブログで、
映画 『愛の流刑地』 の記事が紹介されていた。(こちら

この睦月さんの記事を読んでいて、
私は、BUMP OF CHICKENの、supernovaの歌詞を
ホントに突然に思い出してしまった。

本当に大事なのは自分かもしれない。
離れられないのも自分が怖いからだけなのかもしれない。
本当に大事なものはなくなってから知るんだ。

世代もジャンルも、全く違う作品なのに、
『愛の流刑地』 も、supernovaも、同じ世界観があるような気がする。

「愛ってなんだろう…」
「自分より大切な相手にめぐり合うことなんて、あるんだろうか?」
もう、ずいぶん長いこと、
そんなことを考えるような生活とは無縁に過ごしてきた。

 

昨年、
久しぶりに、スクリーンの中の人に夢中になり、
(いや、久しぶり じゃなく、初めてかもしれない。)
久しぶりに、少しだけ、
心のふり幅が、大きくなったのかもしれない。

ブログをはじめよう!
と思ったのも、そのせいかもしれない…

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