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2007/01/24

夜になるまえに

    ビデオ鑑賞

                Yoru_1 

 ジョニー・デップのカメオ出演作品。

 第2弾は、ボンボン!

 

 

 

ジョニーが女装を披露したことで知られるこの作品。

このボンボンの写真は、
いろんなところで目にしていた。

Bnf001_1 目にはしていたんだけど、
 やはり、作品の中のボンボンは、
 写真の比ではなかった。

 登場した瞬間に、
 目は画面に釘付けになる。

Bnf019 背中も、おしりも、足も、実に美しい。
 で、振り向くと、これ!

 並みの女性よりキレイ。
 うっすら、おひげがあるんだけど、
 さほど気にならない。

作品によって、ジョニーは女性を虜にせずにはおかない、
セクシーなオーラを放ちまくっている。
それは、男性そのものであるのだけれど。

ボンボンを見ていると、とっても中性的な美しさを感じる。
体も、マッチョ過ぎず細過ぎず、絶妙なバランスだ。

これが撮影された時、ジョニーは37歳。
もっと若い男優なら、女性的らしい美しい女装のできる人もいるだろう。
30代後半でこの美しさには驚きだ。

それにしても、
このボンボンは、キッパリとして潔い中性的な美しさを感じる。
それは、ジョニーの持っている清潔さの現われなんだろうか…
とにかく、ほんのわずかの出演時間でも、
ジョニー・デップの存在感は際立っていた。

Bnf090 そして、ボンボンが登場してから、
 10分も経たないうちに、
 キリッとした軍服に身を包んだ、
 ビクトル中尉の登場である。

 あまりにも違うこの二役に脱帽!

 
おかまのボンボンとビクトル中尉。
必見ですよ!!!

 

*****************************************************

 

作品の感想が後回しになってしまった。

キューバ出身の亡命作家レイナルド・アレナスが
死の直前に綴った自伝を基に、
ジュリアン・シュナーベル監督が映画化。
その波乱に満ちた生涯を力強く描いた作品。

キューバ革命に身を投じ、
カストロの独裁政権下で、ホモセクシャルである上に、
自由を書き続けるアレナスは、容赦ない迫害を受け続けた。
難民にまぎれて、やっと亡命を果たし、
自由の国、アメリカに渡ったが…

 

まず、目を奪われるのが、
キューバの濃い緑と、青い空、青い海。
重いテーマを扱っていても、映像はあくまで美しい。
そして、アレナスの美しい詩が映像に映えるように挿入される。

わずか40数年前に、こんな世界もあったのだ。
戦後の平和な日本に生まれ育った私などには、
想像もつかない世界だ。
キューバ革命、カストロ、チェ・ゲバラ…
言葉だけは聞き覚えがあるものの、何も知らない世界だ。

アレナスの47年間の生涯を、
駆け足で走り抜けたような作品だ。
こういう作品では、しょうがないことかもしれないが、
時々、ぶつ切りのような展開についていけない点もある。
また、この当時キューバでの性の事情や、
キューバ革命などの政治情勢なども、
多少知識があるほうが、より理解できるのかもしれない。

 

ただただ、自由を求め続け、
その自由を手に入れたと思ったら、
実は何も手に入っていなかった。
アレナスの苦悩が、画面から滲み出てくるようで、
やり切れなさが込み上げてくる。

自由の国アメリカで、
帰りたくても、決して帰ることのできない
故郷キューバを思い続け、
死の間際まで、あふれ出る言葉を綴り続けたアレナス。

「あなたにとって書くこととは?」という質問に、
「復讐だ。」と答えるアレナス。

そして、最後まで彼を支え続けた友人ラサロは、
恋人ではなく、真の友人だったというのも、
皮肉といえば皮肉な話だ。

普段、自由がありすぎて自由を実感できない
現代人には考えさせられる作品だった。
レイナルド・アレナスの原作、
「夜になるまえに」 も読んでみようかな…

 

主演のハヴィエル・バルデムは迫真の演技で、
20歳ぐらいから47歳までを違和感なく演じきっていた。

そして、この作品でのジョニー・デップは、
強烈な印象を与えながらも、
見事に作品の一部に溶け込んで
作品を際立たせていると思う。

私にとってこの作品は、
ジョニーが出演していなければ、
手にとっていなかった作品だ。
そういう意味でも、ジョニーに感謝!

 

(ショーン・ペンの場面は、一度目は気付きませんでした。ゴメンナサイ。)

 

 

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コメント

こちらにもお邪魔します♪
素敵なレビューをありがとうございます☆

ボンボン、可愛いです(#^.^#)
とにかく色気がすごいですよね!!

恥ずかしながら、私は映画の内容はあまり覚えてません。
ボンボンが出た瞬間に、全部吹っ飛びました(笑)
この女装は名人芸ですよね。
ジョニーってすごいな~と惚れ惚れしました。
あの艶やかさはマリリン・モンロー級!

私はトイレのシーンで笑いましたが^^;
笑いを忘れないあたり、ジョニーらしいですよね。
ビクトル中尉もお見事でした。

カメオ出演とはいえ、
ジョニーはいつでもどこでも場をさらって行きますね。
スクリーンでこれほど映えるなんて、
天性の才能でしょうね。

投稿: Rei | 2007/01/24 22:23

こんにちわ!
この作品はずいぶん前に鑑賞して、それ以来、まともに
見直してません・・・。riさんの記事をきっかけに再度鑑賞
しようと思っています。

これ、ウチの記事でも前に書いたことがあるんですが、
ジョニー、ほとんどノーギャラで出演しているんですよ。
もともとボンボン役だけだったけれど、ジョニーの提案でこの中尉
の役が生まれたんですよね。

自分が好きだと思った物語や、共に仕事をしたい!と強く希望する
人が関わっている作品だと、ギャラの問題とは関係なくジョニーは
まっさきに参加しようとする。そしてベストを尽くし、アイディア
を出す。

やっぱ・・・すごい役者だなあと思います。
ちなみにこの作品をきっかけに主演のハビエル・バルデムとも
とても深い親交をもつようになったジョニー。
ハビエル自身もとても素晴らしい役者さんですよ♪

投稿: 睦月 | 2007/01/25 16:19

Rei様

こちらにも、ありがとうございます。
ホントに、ジョニーの登場シーンは、
映画の内容が吹っ飛ぶくらい、衝撃的でしたね。
私も、ジョニーのシーンだけは、ビデオテープだったにもかかわらず、
何度リピートしたことか!
私も、トイレのシーン好きです!
顔も見事ですが、少しだけ出ている足も、
隣のおばさんより、よほどキレイでしたよ!!!

でも、作品も2度見直してしまいました。
私にとって、この作品はジョニーが出ていなければ、
たぶん見ることのなかった作品。
革命、亡命、ホモセクシャルと衝撃的な内容ですが、
主演のハヴィエル・バルデムの名演もあって、
一気に引き込まれて見てしまいました。

ジョニーを追っていると、
今まで知らなかった作品に出会うことが出来る。
これからも楽しみですね!

投稿: ri | 2007/01/25 23:39

睦月様

コメントありがとうございます。

写真ではかなり見ていたボンボンですが、
画面の中での存在感は半端じゃないですね。
それでもって、ニヤッと笑ってチュッてキスなんてされたら、
アレナスじゃなくても惚れてしまいそうです。(爆)
ジョニーは、いつもでもどこでも惚れてしまう「いい男」なんですけど、
時々、中性的な美しさ、魅力を感じるときもあります。
やっぱり、ジョニーは奥が深い!

カメオ出演でも、いえカメオ出演だったりすると、なおさらかも。
自分でアイデアを出し、いろんな役をこなしてしまうのでしょうか。
「レジェンド・オブ・メキシコ」でも、牧師の役もやっちゃたり、
カメオ的な出演の予定だったにもかかわらず、
作品が出来てみると、出ずっぱりに近くなってしまっていたり。
本当にすごい人、おもしろい人ですね。

ジョニーはギャラなんて関係ない、真のアーティストなんでしょう。
今のギャラの高さに、一番困惑しているのは、
ジョニー本人だなんて話も聞きますものね。

睦月さんの記事にもありましたが、
私、これからのジョニーの作品を相当に楽しみにしています。
早く早く、スクリーンで見たい!

投稿: ri | 2007/01/26 00:12

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